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8 December 2005  

■ パリ生活記 ■

 ■ ブルサン・チーズの新しい風味発見



■いちぢくとナッツ風味。おいしい!
いちぢくと胡桃のほかにレーズンやカシューナッツも入っている(boursin)

 本日、再びパリに戻って参りました。ということでパリ生活日記の再開です。またしばらくお付き合いください。しかも最初の2週間はma mere(我が母)も一緒なので、またいつもと違った食べ食べ記をお伝えできると思います。

 さて、本日ma mereと連れ立ってアパルトマンに到着したのは夜の19時頃。とりあえず生活必需品と今日の夕食の材料を探しにスーパーへ。
 野菜とフロマージュ・ブランと…。あとはチーズかな、とチーズコーナーへ。そこで見つけた、boursinブルサン・チーズの「いちぢく・ナッツ風味」。これおいしそう!買うしかない。
 食べてみるといちぢく、レーズンなどフルーツが入ったほんのり甘いチーズ。サラダにぽろぽろとかけてもパンにつけて食べてもbon!なんとも素敵なチーズを発見したものだ。日本ではまだ見たことがない気もするが?緊急輸入、希望!(といっても私はまだこちらで味わえますが)
 見つけたらぜひ試してみて。

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9 December 2005  

■ パリ生活記 ■

 ■ もみの木、もみの木



■デパートの前にはもみの木が沢山!大きさに応じて値段も変わる(Le bon marche)

 初めてのパリのクリスマスを過ごすのだが、やっぱりクリスマス前になるとイルミネーションも飾りつけもきれいだし、日本の商業目的のそれらとは違って、伝統と重みすら感じる風情のある光景である。その中でもこれは日本では見られない貴重な光景だなあと思ったのが、店先にならぶクリスマス・ツリー用のもみの木群だ。
 写真はデパート、le bon marcheル・ボン・マルシェの前のツリーコーナーだが、それぞれのツリーには例えば「1,00-1,25」、「1,50-1,75」などとタグがついていて、そのツリーの高さをあらわしている。その大きさによって値段がつけられているようだが、25euro〜39euroの価格帯であった。大体5,000円前後。個人向けなので、それほど大きいものではないが、とにかく安い!
 ツリーはなにもデパートだけでなく、普段使いのスーパーの前にも並んでいることにはさらに驚いた。本物のツリーを買っていく親子連れの姿も当然目に入った。やっぱり生活に根付いているのだなあと改めて感動。
 

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10 December 2005  

■ ガトー記 ■

 ■ パリ一おいしいクレープ屋さん



■ハム、卵、チーズの定番クレープ、クレープ・コンプレット(Ty Briez)

 1ヶ月ほど前、行ってみたら閉まっていたという憂き目にあった、モンパルナス駅から徒歩5分ほどのところにあるTy Briez ティ・ブリーズというクレープリーに(またしてもガイドを信用して行ってみたら、月曜日も休みだったのだ)、今回は日曜でも月曜でもないので安心して訪れてみた。
 いつもバスなんかで通りかかって、かわいいクレープやさんだなぁと気になっていたのだが、パリで一番おいしいパン屋さんに選ばれたこともあるというので、それは是非行ってみなくてはと思っていたのだ。
 今回はランチとして食べたかったので、お食事系のそば粉のガレットを選んでみる。メニューを見てあれこれ悩みつつ、最初なのでハム・卵・チーズのスタンダードなcrepe completeクレープ・コンプレットを選んでみた(日本語のメニューも出してくれるが、訳が若干違っているのもあったので、ご注意…)。
 ボリュームのある食材の組み合わせだが、チーズなどはちょうどよい控えめな量であったし、そば粉のクレープも厚ぼったくべとべとしているのではなく、薄くパリッと焼かれていて香ばしかった。一緒に行ったma mereは「52」という名前のクレープを食べていたのだがこれまたソーセージとジャガイモ、クレーム・フレッシュ・エペなどを使った結構手ごわいクレープだったが、あっさり、さくさくいただけたから不思議。そば粉のクレープに関してはとてもよいお味で、パリ一おいしいというのも頷けた。もちろん、私の中でもパリ一となったことは言うまでもない。
 このお店、ランチタイムを過ぎると夕方まで閉まってしまうので、この点もご注意!
 

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■ お菓子屋さんDB ■

10 December 2005 現在



■緑色のファサードが目を引く。モンパルナス駅から徒歩5分ほど。
12月なので、店先はクリスマス仕様(Ty Briez)


Ty Breiz ティ・ブレーズ (クレープリー)


52, bd de vaugirard 75015
tel:01.43.20.83.72

***

11:45- 14:45, 19:00 - 23:00
日月 休

***

パリで一番おいしいクレープリーに選ばれたこともあるクレープ屋さん。
モンパルナス駅の裏手、ポスト美術館の近く。
そば粉のクレープはパリパリして香ばしくておいしい。

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11 December 2005  

■ パリ生活記 ■

 ■ 今頃、初クロック・ムッシュ



■croq monsieurクロック・ムッシュー、ポワラーヌのパンで。

 初めて旅行でフランスに来たときに食べるような、そんな定番オープン・サンドcroque-monsieurクロック・ムッシュ。私は今日初めてそれを食べた。
 食パンの上にハムとチーズをのせて焼いたものだが、欲張りな私はつい0.50euroプラスでポワラーヌのカンパーニュヴァージョンのものをオーダー。するとこんなに巨大なクロック・ムッシュが来てびっくり。一般的な食パンのものだったらこれの半分くらいかしら…。
 そういえば昨日食べたクレープもハムとチーズと卵という組み合わせだった。フランス人はこういうの好きなんだな。たんぱく質+たんぱく質+たんぱく質…。それでもうっかりcroque-madameクロック・マダムにしなくてよかった。マダムにしていたら昨日のクレープとまるっきりかぶるところだったから(クロック・マダムは、ムッシュ+卵なのだ)。

 このクロック・ムッシュをいただいたカフェは、レンヌ通りにあるおしゃれなカフェで、cafe cremeカフェ・クレームもおいしかった。うっかりお店の名前をチェックしてくるのを忘れてしまったので、後日調べて記載します。

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12 December 2005  

■ パリ生活記 ■

 ■ Passageパッサージュ散策



■ひときわ賑わっていたパッサージュ「ギャルリー・ヴィヴィエンヌ」

 ルーヴル美術館を出て、パレ・ロワイヤルのあたりから北上すると、passageパッサージュ(アーケード街)がいくつもあって、ちょっとした「パッサージュ散策」をすることができる。
 建物中に道がついたようになっていて、パッサージュによってほとんどお店が入っていなくて古い町並みを楽しむだけのところや、古切手や雑貨屋さんなどがひしめき合ったようなところもある。そんな中でとてもきれいに整備されおしゃれなお店が集まっているのがGalerie Vivienneギャルリー・ヴィヴィエンヌだ(写真上)。
 そのパッサージュに入っていくと、おしゃれなサロン・ドゥ・テをみつけることができる。実は今日のランチはここで取ろうと決めていた。A priori the(ア・プリオリ・テ) というサロンである。
 予約が必要と書いてあったが、今日は月曜日だし大丈夫だろうと思っていくと、幸い席はあったものの、我々が席についた頃に、あっと言う間に満席になってしまった。ウィーク・デーとはいえ、やはり予約した方が無難のようだ。
 おいしそうなランチ・メニューに加え、とデザートのケーキも充実している。ランチは数種類あって、13-14euro前後。
 どのメニューもオリジナリティーあふれる構成でつい迷ってしまう。インド風、中華風とアジア風のお料理が得意なようだ。私の選んだかぼちゃのスープのランチはスープとチキン入りの温かいパンにサラダ、チャツネがワンプレートに盛り付けられてくる。かぼちゃのスープにはココナツミルクが加えてあって、クリーミー!あたたかいパンの中にはピリ辛風味のチキンが入っていてこれまた食べたことのないおいしさ。りんごチャツネもただ甘いだけでなくピリッとスパイスが効いている。なんとも工夫あって、他では決して味わえないお料理だ。ランチは2,000円前後と少々お高めだが、パリってやっぱり食の都なんだ!と実感できるお店だ。サロン・ド・テなのでお茶も充実、ケーキもおいしいらしいので、ティータイムに来てもきっと満足することでしょう(ただし店内は禁煙なので、喫煙者の方はちょっと外に行って一服…ということになるようだ)。



■工夫がこらされた、それはそれはおいしいランチ・プレート(A priori the)

 

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■ お菓子屋さんDB ■

12 December 2005 現在



■ギャルリー・ヴィヴィエンヌ内にあるおしゃれなサロン・ドゥ・テ(A priori the)


A priori the (ア・プリオリ・テ:サロン・ドゥ・テ)


35-37 galerie vivienne 75002 Paris
tel:01.42.97.48.75

***

月-金 9:00 - 18:00
土 9:00 - 18:30
日 12:00 - 18:30

***

華やかなパッサージュ、ギャルリー・ヴィヴィエンヌの中にある。
ランチにはオリジナリティーにあふれたワンプレートメニューを。
お茶とデザートも充実。
味に敏感なパリジェンヌ達でランチタイムはあっという間にいっぱい。
平日でも予約した方が無難かも。

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12 December 2005  

■ ガトー記 ■

 ■ 老舗ショコラティエ



■オレンジのコンフィとトリュフ(Debauve et Gallais)

 証券取引所の近くにDebauve & Gallaisドゥボーヴ・エ・ガレという老舗ショコラティエがある。
 王室御用達だったお店だから敷居が高いのかなと思ったら、10euro(100g)ということだったので、いくつか取り混ぜてもらうことにした。
 ベーシックなトリュフとオレンジとレモンの皮のコンフィをショコラで巻いたものを買ってみる。ショコラも皮のコンフィも甘さが抑え目で、おとなしい味。特に皮のコンフィとショコラのバランスがよかった。
 パッサージュとパッサージュの間をショコラをつまみながら散策。 取引所のあるこのあたりはあちらこちらにコイン屋さんがあって、金銭の取引が盛んだったことをうかがわせている。

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■ お菓子屋さんDB ■

12 December 2005 現在





Debauve et Gallais (ドゥボーヴ・エ・ガレ:ショコラティエ)


33, rueVivienne 75002 Paris(Bourse駅)
tel:01.40.39.05.50

***

日休

***

元王室御用達のショコラティエ。さっぱりした味わいのショコラが味わえる。
100g10euroで色々なショコラを取り混ぜてもらえる。
サン・ジェルマンのSaints - Peresサン・ペール通りにもある。

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13 December 2005  

■ パリ生活記 ■

 ■ エッフェル塔、撮影スポット



■シャイヨ宮からのエッフェル塔。あいにくの曇り空ですが。

 エッフェル塔のベスト・ショット・スポットところがあると聞いてやってきた。
 これまでChamps de Marsシャン・ドゥ・マルス公園からや、エッフェル塔の近くからしか撮影したことがなかったが、この高台からだととてもきれいにエッフェル塔を見ることができる。それはTroaderoトロカデロ駅のとかく、Palais de Chaillotシャイヨ宮にある広場だ。シャイヨ宮はパリ万博の会場として建てられた宮殿だそうだが、現在は博物館や劇場として使われているそうだ。
 エッフェル塔を眺めるには、中に入らなくともその2つの建物の中ほどにある広場に行けばよい。広場に進んでいくと、ここがベスト・ビューだと知っている観光客がすでにたくさんいた。今日はあいにくの曇り空だったが、きれいに晴れ渡っている日に来たら、それは素敵な眺めであろう。

 さて、そろそろランチタイムにしたい、また疲れたから一休みしたいと言う人にお勧めのカフェがある。トロカデロ広場からKleberクレベール大通りを凱旋門の方向に1駅歩いてBoissierボワシエール駅に着く手前にLe Corner Cafeル・コルネルという緑色のファサードのカフェを見つけることができるだろう。
 我々もそこでランチをしたのだが、ここはコーヒーを出すだけのカフェでなく、しっかりしたお食事も楽しめるカフェだ。単に品数があるというだけでなく、ここの料理はちゃんとした仕事をしている味がした。前菜+メインをとってもよいし、もちろん前菜(8euro前後)またはメイン(13〜15euro前後)だけを1品とってもよい。オープンサンド(8euro前後)やサラダ(8euro前後)もあるので、気軽にちょっと食べたい人もOKだ。
 私が食べた牛のrumsteakロムステック(ランプ肉、牛の臀部の肉)はマダガスカル産のグリーン・ペッパーを使ったソースで味付けされていたがこのソースのおいしいこと!付け合せのポテト・ソテーもピリッと胡椒が効いていてこれまたやめられないとまらない味であった。こんなにたくさんのポテトを食べられるわけないわーと思っていたのだが、ほとんど平らげてしまったから不思議(そうは言っても生野菜とポテトのバランスが悪い気はしたが)。ステーキはリブロースのものもあった。
 お料理と一緒に出されたパンはまずまずだったが、オープンサンドは「ポワラーヌ」のパンだった。
 お昼時は満席になる可能性もあるが、席はたくさんあるので、2人くらいならすぐに入れるかも。



■メインからrumsteakロムステック13.50euro(Le corner)

 

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■ お店DB ■

13 December 2005 現在



■テラス席は喫煙席。ビニールシートと暖房で守れている。


Le Corner (ル・コルネル:カフェ)


68, avenue Kleber 75016 Paris
tel:01.47.27.72.64

***

無休

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ちゃんとしたお料理も1皿から気軽に楽しめるカフェ。
サラダやオープンサンドもある。

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14 December 2005  

■ パリ生活記 ■

 ■ Picassoピカソに会いに



■平和の象徴:ハトのマグネット(Picasso)

 ご存知のように、パリには美術館がたくさんある。ルーヴル、オルセー、オランジュリー…いろいろあるが、その中でもはずせないのがピカソ美術館だ。
 マレ地区というシックな界隈にあり、名前のとおり99%、ピカソの作品で構成された美術館だ。
 デッサン画から抽象画、彫像のようなものまで色々展示されていて実に興味深い。例えば静物画というテーマにそって展示されているので、写実的な具象画のすぐ横に思わず笑ってしまうような抽象画があったりして比較するのも楽しい。それから、ひとつの作品を作るまでのデッサンやetudeエチュード(習作)の横に完成したものが展示されているものもあって、その作品が出来上がるまでが見られるようになっているのも面白い。
 それにしても、多岐にわたる作風にも驚かされるが、その作品の量には目を見張るものがある。ピカソの作品はおそらく世界中に散らばっていて、このピカソ美術館に納められているものはほんの一部であろう。そのほんの一部からしてこの量なのだから…。
 この人は芸術家になりたくてなったのではなくて、生まれながらにして芸術家なのだ、とつくづく実感したものである。ピカソが理解できるとかできないとかそういうことを抜きにして、とにかく彼の才能と作品に触れに、ぜひ訪れたいものだ。
 ちなみに写真はお土産コーナーにあったマグネット。ピカソの好きな題材ハトのもので、かわいかったのでつい購入(お土産コーナーは美術館に入館しなくても入れる)。
 

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■ お店DB ■

14 December 2005 現在


Musee Picasso (ピカソ美術館)


5, rue de Therigny 75003(St Sebastian駅)
tel:01.42.71.25.21

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9:30 - 18:00
火休

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入場料:一般 6.70euro

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ピカソの作品が思う存分堪能できる美術館。
ピカソが好きでもそうでなくても一度は訪れてみて。

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15 December 2005

■ パリ生活記 ■

 ■ 野菜のおいしいレストラン



■鴨とかぶのオレンジ風味。なんとこれで一人前。
ボリュームたっぷりでびっくり!(Mon Vieil Ami)

 今日はちゃんとしたレストランにも一度は行っておきたい、ということで昨日予約しておいたレストランMon Vieil Amiモン・ヴィエイユ・アミに行ってみた。サン・ルイ島にある、野菜のおいしいシックなレストラン。
 日本の雑誌に載っていて見つけたのだが、予約が取れないと書かれてあったしましてや前日だったので、ダメだろうと思って電話をしてみると、ラッキーなことに席が取れた。
 3皿で39euroというコースにしようとおもい、とりあえずは前菜とメインを選んで、後からデザートを決めることにした。前菜、メイン、どのお料理にも野菜がたくさん使われて、しかもお肉、お魚のチョイスの幅も広い。迷った挙句、前菜にはポワロ葱とさばのポワレ、メインには鴨とかぶのオレンジ風味の一皿を選ぶことにした。
 ひかりものの魚は苦手で普段はめったに口にしないのだが、メインにお肉をチョイスしたので、せっかくだからと前菜にお魚を持ってきたのだ。そうやって選んだ苦手なさばも、フレンチ・マジックにかかってとてもおいしく頂けたのだから不思議だ。
 メインのお肉料理は、大好きな鴨。期待して待ちわびていると奥から大きなココットが運ばれてきた。中には鴨が入っている。間違いなく私の選んだお料理だったが、これ、本当に1人分?!なんというボリューム…!
 鴨はかめばかむほどに味が出てとってもおいしく、て結局一切れも残さずに頂いてしまったのだが、久々に「たくさん食べたなぁ〜」と後から思ったのだった。
 お野菜のおいしいレストランということで、さぞヘルシー・コンシャスなお料理が出てくるのだろうと油断をしていたので、とにかくそのボリュームに驚かされた。フランス人の胃袋を満足させるにはやはりこの位のパンチが必要なのかしら。おかげで(?)デザートまで進むことができなかった。次回はメイン+デザートでよいかも?いやいや、もしかするとメインだけでも充分かもしれない。
 おいしい野菜の料理が食べたくなったら、予約を取って、充分お腹を空かせてサン・ルイ島に出かけよう!

 

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■ お店DB ■

15 December 2005 現在



■白い壁に黒い扉のシックな店構えが目印(Mon Vieil Ami)


Mon Vieil Ami (モン・ヴィエィユ・アミ:野菜レストラン)


69,rue St. Louis en l'ile 75004 Paris(Pont Marie駅)
tel:01.40.46.01.35

***

12:00 - 14:30, 19:00 - 23:00
月火休
前菜+メインorメイン+デザートで30euro前後、
前菜+メイン+デザートで39euro〜
例えばメイン一皿だけを取ってもよい。

***

サン・ルイ島にある、お野菜がとってもおいしいシックなレストラン。
ただし量はとってもフランス・チックなので、ご注意!
2皿でも充分すぎる位?