この2月4日、青山学院大学の目の前にできたビル「ラ・ポルト」にピエール・エルメの3号店がオープンしました。
ニューオータニ、イクスピアリに次ぐ3店舗目ですが、ピエールエルメ初の路面店とのこと。
本国フランス・パリには、エルメのお店は現在2店舗あり、両方とも路面店。昨年(04年)12月ヴォジラール通りにオープンした2号店にはまだ行ったことがありませんが、ボナパルト通りにある1号店よりさらに広く、さらにスタイリッシュだということです。行ってみたいですね!
バレンタインデーも終わって少し落ち着いたし、久々にエルメのケーキを食べたくなったので、ラ・ポルトに出かけてみることにしました。
青山通りを表参道側から歩いてくると、大きなガラス張りのお店が現れ、かわいらしいお菓子たちがディスプレイされています。ここだ、とすぐわかりました。お店の中は広く、ゆったりとケーキや焼き菓子が並んでいる様子がうかがえました。エントランスの自動ドアはイエロー一色でかわいらしい。
品揃えは他の2店舗と変わらないようでしたが、残念なことに、これだけ広いのにビエノワズリーがない!! 聞くとここはブランジュリーの扱いはないとのこと・・・。本当に残念です。
3種類ほどのケーキを買ったのですが、家に帰って早速「エモーション・モンブラン」(写真3枚目)を頂き、びっくり!!何にかというと、そのおいしさに、です。
「エモーション」は、グラスデザートのシリーズで、ケーキをグラスデザートに作り直したようなもの。いわばテクスチュアをグラスの中に再構築したようなお菓子です。
私がいただいたものは、モンブランのエモーション版。実はエルメのモンブランはあまり好きでないのですが、そのおいしそうな見た目につられてつい買ってしまったのです。しかし!私の苦手なエルメのモンブランの味、「こってりあまあま!」は姿を隠し、とても軽やかな甘さで結構大きなグラスデザートにも拘らず(エルメのケーキは概して大きい)、あっという間になくなってしまいました。これはおいしい!
購入時に「それぞれの層を一緒に召し上がってください」との説明があったのですが、なるほど。このグラスデザートは、まさにフュージョンの名手であるエルメの持ち味をうまく発揮しているお菓子だと思いました。
その手法もさることながら、甘さ控えめで食べやすいところもよかったです。もしかするとこのグラスデザートは、普通のお菓子では必要とされる土台や器の役割をするパート(タルト台であったり、シュー生地であったり)が必要なく、アパレイユをそのまま食べるようなものなので、パートのための甘さが必要ないから、こういうあっさり味になるのかもしれませんね。うーん、開眼!他もぜひ試してみたいです。
「プレニチュード(写真2枚目)」はまだ食べてませんが、チョコレート尽くしのお菓子のようです。これまた楽しみです。
|