2005/01-

le 28jan 2005

 2005年  サロン・デュ・ショコラ TOKYO


 
数年前から始まった日本におけるサロン・ドゥ・ショコラに、今年も行ってまいりました。

 サロン・ドゥ・ショコラとは、フランスのパリで毎年行われる(去年は10月下旬開催)、恐らく世界で一番大きなチョコレートの催事(祭典!)です。私も99年のそれに行く機会があったのですが、チョコレートのデギュスタシオン(試食)に次ぐデギュスタシオンで、「も〜!幸せ!!」気分だったのを覚えています。

 さて、その日本版のライセンスのようなものを伊勢丹が取ったらしく、パリのものとまでは行かないまでも、なかなかの賑わいです。本国と同じように、年々その規模をましているようで、今年はかなり魅力あるショコラトリー(チョコレート専門店)が数多く出店していました。

  今回は数ある出店ショコラトリーから見るべきものを、次の要領で選びました。
1.フランスのショコラトリー(日本未進出)
2.フランスに行ってもなかなか手に入れることができない(地方の)ショコラトリー
3.MOF(Meilleurs Ouvriers de France:フランス国家最優秀職人)や、その他高い評価を得ているショコラトリー

  ということで、いざゴー!




 CBS のアンリ・ルルー氏

 まず塩バター風味のキャラメルで有名なブルターニュのアンリ・ルルーさんのブースに行ってみました。

 なんでも彼は、とあるチョコレート格付け機関が3人にしか与えていないという最高格付けを得たショコラティエ(チョコレート職人)の1人だそう。ちなみに残る2人はジャン・ポール・エヴァン氏と「メゾン・デュ・ショコラ」のロベール・ランクス氏だとか。

  もちろん塩バター風味キャラメル(略してCBS!)、そしてショコラも買わなくては!ということで、ブルターニュ名物の塩入りという珍しいショコラのタブレット(板チョコ)を購入してみました。キャラメルはナッツと塩のやさしい味!おいしかったです。いろんなキャラメルのアソートを買ったらCBSは3粒しか入ってなかった…。残念!あと2粒、大切に食べなくては。

 コンフィチュールの妖精:クリスティーヌ・フェルベール氏

  そして次はどこへ…。とウロウロしているとひときわ人が集まったブースが。よく見るとそこはかのコンフィチュール(ジャム)の妖精ことクリスティーヌ・フェルベールさんのブースでした(彼女のことは2003年6月のア・ラ・ユンヌで紹介しています)。

  そして、なんと!フェルベールさんがいらっしゃいました!高まる気持ちを抑え、ブースへ。フェルベールさんが店頭に立ち、お買い物をした方々にサインをしていらしゃいました。

  ここではボンボンやショコラ風味のコンフィチュールなどショコラ系のものは全て売り切れていて、普通のフルーツのコンフィチュールや本しかありませんでした。私はルバーブのコンフィチュールとレシピの本を買い、サインと握手と、そして写真まで撮っていただきました!たまたま近くにいたエドワール・イルサンジェ氏もいたので、彼も一緒に写ってもらいました。



  MOF称号シェフ:イルサンジェ氏

 イルサンジェ氏は、スイスに近いジュラ地方のアルボワという町のショコラトリーのMOFの称号をもつシェフ。

  ちょうど私が行った時間帯に彼のセミナーがあったので、立ち見で見てきました。ジュラ地方名産の白ワインとチョコレートのマリアージュについての興味深いお話を聞きました。ジュラ地方の6年間もの間熟成させるという黄色いワイン:ヴァン・ジョーヌ(vin jaune)がおいしそうでした。

  正式参加ではなかったので、試食できなかったのが残念でした。 セミナーの後にまたしてもイルサンジェ氏のサインを頂きました。

 「デリカ・バー」のセバスチャン・ゴダール氏

 パリのオ・ボン・マルシェという老舗デパートの「デリカ・バー」はクールなセンスの光るイートイン・スペース。そのパティスリーを担当する若きシェフ:セバスチャン・ゴダール氏は、とってもナイス・ガイ(フランス風に言うと、「ボー・ゴス」。どこかのワンちゃんのお名前?)。

  で、パリに行けば手に入るので本当は今回のターゲットではないのですが、つい、ふらっとデリカ・バーのブースに行ってしまったわけです。こちらではボンボン4個セットを購入。ここはとにかくパッケージがおしゃれ!参考になります。




  今回のサロンの収穫




 今回ご紹介したフランスのトップを行くパティシエ(パティシエール)には共通することがありました。そして、その信念に深く感銘しました。
 
  みな、地方の小さな町(中には人口400人の小さな町も!)でお菓子作りという仕事に誇りを持ち、その土地の人たちにおいしいといってもらえるお菓子を作り続けています(この中でゴダール氏は地方ではありませんが)。 

  都会に出て行けば、もっと儲けることもできるだろうけれど、あえてしない。彼らのプライオリティーが、大金を稼ぐことではなく、おいしいお菓子を作ることであるということを感じました。
  彼らのおいしいお菓子は、いわば、真面目に、真剣に、一徹にお菓子を続けてきた証であると思います。そういう気持ちでお菓子作りをすることはとても素敵なことだと思いました。

 3日目に行ったものだから既に売り切れの品も多く残念だったという気持ちもありますが、なにより日本人のショコラに対する熱意の高さに驚きました。それが証拠に、先着1,000名様(一定金額以上購入)にプレゼントのサロン特製エプロンも、もちろんありませんでした。きっと、初日にあっという間になくなったんだろうなぁ(ちょっと残念) 。

  今年はミーハー心も手伝って、収穫の多いサロンでした。 今ご紹介した以外にも、日本初上陸のラデュレなど、興味深いお店はいっぱい。

  伊勢丹でのサロン・デュ・ショコラ TOKYOは1月31日まで開催しているので、興味のある方は、ぜひ行ってみてください(お勧めショコラティエ:メゾン・ド・フェルベール、デリカ・バー、アンリ・ルルー、イルサンジェ、ミュロプト、ボワシエ、ローラン・デュシェーヌ、アントワーヌ・サントス、)。

  そう広いともいえないスペースに、国内外のトップのシェフ達をこれだけ集めてしまう伊勢丹のバイヤーさんたちは本当にすごいと思いました。また来年も楽しいサロンをよろしくお願いします。


←写真上:ルルー氏がキャラメルを作っているところ。
 写真中:ルルー氏の塩入りショコラのタブレット
 写真下:イルサンジェ氏のボンボンセット

le 1 jan 2005

 あけましておめでとうございます!

 2005年がやってきました。酉年ということで、とりの絵馬を飾ったりして・・・(昨年は申のお人形でした。毎年プレゼントでいただいています)。

 昨年の反省点は、あまりHPの更新をしなかったことです。今年も新年明けて3日になってようやくの更新と、早速遅れてしまいましたが、去年よりはマメになろうと思います。

 今年のお雑煮は、去年に引き続き鴨ロースでお出汁をとったもの。見た目や中身も去年とほぼ同じで、とりのお肉と焼いたお餅、そして三つ葉(おまけで伊達巻)。シンプルが一番です(写真2番目)。

 お雑煮以外の料理はというと?黒豆と伊達巻(写真3番目)、ともに購入したものです。作ったのはお雑煮だけ??しかも伊達巻だと思って買ったものは、かまぼこメーカーのもので、伊達巻風かまぼこだったようです。とほほ(でもおいしかったけど)。反省の多い年明けですが、今年は新年早々お料理もサボってしまいました。

 このようにお料理をサボった年末年始をどのような食生活で送ったかというと、一言、ラーメンです。去年の31日にラーメンの食べ納め、今年の1日には食べ初めに行ってきました。われながらあきれますが、ラーメン好きです。

 食べ納めには新宿の武蔵。雪が降っていたにもかかわらず、列ができているのにはびっくり!さすがに列はいつもよりは短かったですけれど。納めるには相応しいお味でした。そして、食べ初めには同じく武蔵系列のお店で、御徒町にある「武骨」というとんこつ系ラーメン。うーん。私は武蔵のほうが好きかもしれません。 ラーメンの食べ歩きは数年前から始めましたが、去年はつけ麺にめざめ、つけ麺を盛んに食べました。今年も新規開拓頑張ります。

 そして忘れてはならない、お正月のお菓子つまり、食べ初めにはジャン・ポール・エヴァンを選びました(写真下)。31日に新宿に行ったとき買って帰りましたが、こちらも並んでいて、生菓子は残り少なになっていました。危ない、危ない。

 さすがにエヴァンはおいしかったです。1日に1個ずつ、大切にいただきました。真ん中のナッツの乗ったプラリネ系のケーキは最高でした。トップ10に入りそう。そうそう。エヴァンに並んだとき、学生時代のお友達、Aちゃんに会いました。彼女もエヴァンの列についていました。フランス暮らしの長い彼女のことだから、お正月にはおいしいチョコレートが食べたかったのでしょうか。

 新規開拓はラーメンだけではありません。本業のケーキも、もちろん頑張ります!今年は小さくても話題になっているお菓子屋さんにもクローズアップして、食べ歩きたいと思います。そしてHPにもアップしなくては。。。それでは今年もよろしくお願いいたします。