2003/11-2004/11

2004/11/28

 日本橋三越 フランスフェアー





 フランス展なるものがあれば、時間の許す限り必ず訪れることにしています。

 といっても特にチェックしているわけではないのですが、今回も三越日本橋本店でフランスフェアーが催されることをたまたま知ったので、行ってみることにしました。フランスフェアーに行くと、普段日本ではあまり売られていないようなものが手に入ったりするので、うれしくなるのです。

 今回楽しみにして行ったのは、カンペール陶器のカフェオレボウル(写真上)。3個セットでお得なものが広告に載っていたので、それがいいなあと思ってフェア開催の第3日目にふらりと行ったらなんと。「そのセットは売り切れになってしまいました」と。・・・残念!!後日仕入れるので予約もできますと言われましたが、とりあえず1個だけ購入することにしました。もったいなくて日常使いにできないなぁ。しばらくは飾りになりそう・・・と、貧乏性の私でした。カンペール焼きはお花や鳥や女の子、男の子の絵などが素朴な感じで描かれていて、とっても味があるので好きです。なんでも絵付け師によって一つ一つ絵が違うそう。陶器の裏面に描いた絵師のイニシャルが書かれています。なるほど。よく見ると、細い線、太い線、男の子女の子の表情も少しずつ違っているようです。色々見比べて、気に入った絵師の作品を選ぶのも楽しそうでした。あと、カンペール焼きの良さは、ごっつく丈夫に作られていて壊れにくいところ。食器を選ぶとき、繊細なものはすぐ壊してしまうので買わないことにしている私にはぴったりなのです。

 そして、もうひとつの目玉はBeaujolais nouveau(ボジョレ・ヌーボ)。ちょうどこの季節にフェアが設定されているのは、当然11月18日のボジョレ解禁日を意識してのことでしょう。ワインコーナーも広く設けられ、たくさんのワインが並んでいましたよ。私が購入した写真のボジョレは厳密に言うとフェアで入手したものではないのですが、私も18日の解禁日にちびちびといただきました。ボジョレ・ヌーボは味を楽しむというより、この解禁日に手に入れて飲むという、一種お祭り気分を楽しむようなものですね。つい、毎年やってしまいます。

 一番下の写真は、カンペールと同じくブルターニュ名産のガレット・ブルトンヌ。私、そして私のママ上が愛してやまない厚焼きクッキーです。今回購入したそれはこころもち薄めで、どちらかというとpallet(パレ)に近いものだと思いますが、味は極上でした。市販のお菓子なのにどうしてこんなにおいしいのだろう。バターが違うのかしら、やっぱり。日本でこの味を忠実に再現しているガレット・ブルトンヌに出会うことは至難の業です。

 他にもいくつか欲しいものがありましたが(例えばテーブルクロスや、エプロンなど)、それはまた今度のお楽しみということで。 近いうちにできれば現地調達しに行きたいものです・・・!

2004/11/06

 菓子工房 オークウッドの「チョコマサ」

 今年2004年の5月にオープンした(あまりタイムリーでもありませんが)、菓子工房 オークウッドのチョコレートケーキを食べるチャンスがありました。同店は、ホテル パークハイアット東京のペイストリー・ブティックでシェフ・パティシエを勤めていた横田 秀夫シェフがオープンしたお店です。

 5月にオープンしたにもかかわらず、有名な横田シェフのお店にもかかわらず、そのお菓子を半年もの間試さずにいたことを責めるなかれ。なぜなら菓子工房オークウッドは埼玉県の春日部という場所にあるからです。シェフの地元?ということだったと思いますが、うーん、春日部の方は幸運。東京のヒトにはちと遠い…。

 むしろ、頂くチャンスがあったことが幸運と考えるべきでしょう。 というのもたまたま春日部の近くにお住まいの知り合いの方が、親切にも買ってきてくださったのです!(Kさん、どうもありがとうございました。)

 その幸運のお菓子は、チョコレートのパウンドケーキですが、その名も「チョコマサ」。なんでも横田シェフのお子様のお名前からとったのだそうな。 しっとりして、ちょっと温めて食べるとチョコレートがとろっと溶けてさらにおいしくなるようなのですが、私はいつもそのままで食べてしまっていました。もちろん、そのままいただいても、マル。

 まだ横田氏がシェフを勤めていた時代に、1度だけパークハイアットのペイストリー・ブティックに行ってみたことがあります。 新宿といえども、かのホテルは普通我々が行く新宿からは少し離れたところにあったので、そうそう訪れることができずにいたのですが、その1度だけ行ってみた時も午後になってから行ったので、お目当てのケーキはすでに売り切れてしまっており(確かシューか何かだったと思います)、サロンもなかったので生ケーキを食べることができず、結局焼き菓子をいくつか買って帰った記憶があります。 

 広ーい敷地に建つメルヘンチックな素敵なお店だと聞いている、シェフご自身のお店にも是非とも行ってみたいのですが、やはりなかなか難しそうです。だからこそ、今回の「チョコマサ」にありつけたのはとても貴重な体験です。



2004/02/06

 日本のチョコレート事情 2004


 バレンタインデーを前に、デパートやお菓子屋さんには多数のチョコレート菓子が並ぶ。銀座のマツヤから三越のデパ地下をはしごすると、常設店のチョコレートに加え、バレンタイン特設コーナーでは、いつもと違うお菓子屋さんもあって、楽しい。

  私が買ってみたものは、3種類。まず1つめはパティスリー・フジウの「ザ・ショコラ」。クマさんの絵がカワイイ箱の中は、意外にも濃厚なチョコレートのお菓子なのです。チョコレート生地の間にチョコレートクリーム、そしてその周りをチョコレートでコーティングしたという、まさにチョコレート尽くしのリッチなどっしりお菓子。名前は英語とフランス語が折衷した、思わず笑みがこぼれるようなネーミングです。でもこの「ザ」によって、「このお菓子はチョコレートの中のチョコレートなのだ!」っていうことがいいたかったのだとよく伝わってきます。実はまだいただいていないのでお味はわかりませんが、これは14日のバレンタイン・デーまで楽しみに取っておこうと思います。

 次の2つは、チョコレート専門店:テオブロマのもの。その名も「ジャリ」と「石っころ(正しくは”松涛の石っころ”)」(写真上と下です。中が見えなくてすみません)。それぞれ、ジャリは小石の形をしたチョコ。つくりはジャリのようないろんな形と色をしたマーブルチョコといった感じ。石っころはコーンフレークのようなパユテをチョコで絡めて丸くしたサクサクのお菓子。こちらはミルクチョコを使ったやさしいお味。テレビを見ながらパクパク食べていたらあっという間になくなってしまいそうな、そんな夢中になって食べてしまう味です。

 それぞれ遊び心たっぷりの、ともすればジャンクになってしまいそうなお菓子なのですが、チョコの名人土屋さんの手にかかると上品なお菓子に仕上がってしまうから不思議です。

 さて、最後に全体的にみた今年のバレンタインの感想を・・・。どこでもよく目に付いたのは、小さな宝石のようなボンボン・ショコラです。小さくてかわいくておいしそう。でも、うーん・・・。実は私はちょっとそこに疑問を持ちました。

 数年前から日本でも高品質、高級なチョコレートが認識され始めているので、バレンタインのコーナーにボンボンがたくさん並んでいるのもその流れだと思います。新宿伊勢丹にできたパリの老舗ジャン・ポール・エヴァンに平日でも長蛇の列ができていることは有名な話。でも、そんな列を作っているのは誰でしょう?そう。恐らくほとんどは女性ですよね。ボンボンショコラは普通1粒200円以上。高いものになると400円、500円という値段も平気でついています。果たして男性は、そんなちっちゃいプチ・ショコラを数粒もらって満足するのでしょうか?チョコ好きの私でさえもボンボンを食べた後、「もうちょっと食べたいなー」と思う位ですから、男性が満足するとは思えません。はたまたその価値をわかってもらえるのでしょうか?それも疑問ですよね・・・。ボンボン・ショコラに関しては、女性が自分自身のご褒美に買う類のものではないでしょうか。
  いや、まてよ。もしかして、こうやって男性に高品質なチョコレートを贈っていれば、最初はわかってもらえなくても、その内おいしいと思うようになり、そしてしまいには、日本人のチョコレートに対する味覚の底上げにつながるかも・・・?そうなることを祈りたいですね。そうなるためには、やっぱり男性にもボンボン・ショコラを食べてもらわなきゃ!ですね。

2004/01/01

 
 あけましておめでとうございます


  本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 9時に起きたので、初日の出は拝んでいません。でも関東地方は良いお天気なので、早起きした方はきっと素敵な初日をご覧になったことでしょう。

 昨日買ってきたジョージのトリビュートアルバム観ながら、のんびりお雑煮などの用意をいたしました。

  我が家の’04年度の朝食は右のとおり。恥ずかしながら御節の用意はいたしませんでした。写真上は鴨ロースでだしをとったお雑煮(一応お手製)。下は小田原 鈴廣の伊達巻です。シンプルで済みません。でも年末散々お酒を飲んだ体にはやさしくてよいでしょう?
          






2003/12/31

   
 クリスマスプレゼント兼お年玉

 自分へのご褒美として、今日買ったDVDです。

  まだ聴いて(観て)いないのですが、テレビの音楽番組で1曲聴いたのがとてもよい曲だったのでほしくなり、つい買ってしまいました。

  TVで観たのは、While my guitar gently weeps という曲で、ポール、リンゴ、クラプトンなどが一緒に歌っていて、とても感動的でした。この曲は、故ジョージ・ハリスンの追悼コンサートの1曲ということだったので、同DVDを買ってみました。CDも一緒に売られていたのですが、やっぱりせっかくなら映像も、ということでDVDにしてみました。

  最近は日本人のものとかは専らレンタルで済ませてしまうのですが、輸入版や、すぐに聴きたいものはやっぱり買ってしまいます。特にDVDは買う価値を感じて買うものが多いです。

  お正月にお菓子でも作りながら、たっぷりと観て楽しみたいと思います。



2003/12/19

 
 自由が丘の新名所?

 11月、自由が丘にパティスリーのテーマパークができました。その名も「スイーツ・フォーレスト」。テーマパークの勇、ナムコが手がけているそうです。

 10軒以上のパティスリーが入っているそうですが、お店は定期的に変わるようです。あまり広くないところにお菓子屋さんがひしめき合っていました。入場料は無料です。

 テーマパークはそこそこに、その1階にできた「クオカ」という食材屋さんが楽しかった(実はこちら目当てで訪れたのでした)。今まで手に入りにくかった製菓材がたくさんあり、特にチョコレートが充実しています。お店を入って正面の奥にガラス張りの小部屋が見えます。そこは恐らく温度と湿度の管理がされているのでしょう、チョコレートルームになっています。いろいろなチョコレートが並んでします。ヴァローナ社のチョコレート(表紙ページ写真)も充実の品揃え。他にも写真下のオレンジの花の水や、福岡のオーム社の生クリーム、いろいろなナッツ類、粉類・・・ついついたくさん買ってしまいます。

  このクオカはもともと、ネット販売の食材屋さんですが、アンテナショップとして高松の次に開いたのがこの自由が丘の実店舗です。だから当然ネットでも同価格で買うことができるのですが、直接手にとって見るとついつい買ってしまうものです。確かネットで1万円以上買うと送料が無料になるはずなのですが、私は自由が丘店で1万円以上買ってしまいました・・・。それならネットで買ったほうが良かった?なんて・・・。ネットショップも、実店舗も一長一短です。よくわかったものはネット、初めてのものは実店舗、と使い分けるのもよいかもしれません。





2003/11/30

 
 渋谷の新店 ヴィロン viron



 最近オープンしたお店の中で注目度の高いパティスリーは、断然このヴィロンだと思います。文化村通りをのぼっていくと、東急本店の正面(ブックファーストの並び)に赤いお店があります。そこがヴィロン。

  まるでフランスのブランジュリーのような雰囲気。パンがケースの中に並び、隣のケースにはケーキも売られています。2階はブラッスリーになっているようです。

 なぜこのお店に注目されたいのかというと、理由は2つあります。1つめは、このお店はフランスのある素材を使っていること。もうひとつは、ここの焼き菓子があるランキングで1位になっているということです。

 何でもヴィロンはフランスの製粉会社ヴィロン社と提携して出店されたお店だそう。つまり、フランスの小麦粉を使ったお菓子たちが並んでいるのです!粉が違うとお菓子の仕上がりも違ってくる。日本の粉ももちろん良いと思うけれど、忠実にフランス菓子を再現しようとすると、やはりフランスの粉を使うのが一番なのかもしれません。

 さて、もう1点。ランキングが1位になっていたお菓子とは、ズバリフィナンシェ(とびらページ写真下)。ちょっと前ですが、「ブルータス」11月15日号で、東京中のお菓子を食べて1位を決めるという、注目すべき特集があったのですが、そこのフィナンシェ部門で見事1位を獲得したのでした。早速その後すぐヴィロンに走り、いくつかの焼き菓子を試してみました。
 
  で、ここのお菓子なんですけれど、とにかく、高い!のです。まあフランスの粉を輸入して使っているんですから高くつくのはしかたがないのかもしれませんが、フィナンシェが200円とはいいお値段です。肝心のお味は、おいしかったですよ(でも私ならフィナンシェは別のところに軍配があがるかも?例えばジェラール・ミュロとか)。写真のクロワッサン・オ・ザマンドなども良い素材を使っている感じがするし、ピチヴィエのフィユタージュ(パイ生地)もバター風味が効いていてとてもおいしかったです。ただ、残念だったのが、甘さが控えめに作ってあること。クレームダマンドとかもっとパンチのある甘さにしてフランスっぽさを出してほしいところを、日本風に甘さ控えめにしちゃったのでしょうか?う〜ん、おしい。

  いろいろ書きましたが、総合評価はもちろんよし!です。とにかくフランスっぽい雰囲気にトリップしたい方はぜひいってみてください。